「自動車会社の数は、その国の国力を表す」と言われることがあります。
ルーマニアには、数社の自動車会社ありました。現在は不況等により、欧州の有力メーカーの傘下入りしていますが、東欧諸国で複数の自動車メーカーを有する国はルーマニアくらいのもので、以前はそれだけ国力があった国であったようです。しかしながら、1970年代~’80年代のチャウシェスク独裁政権下での鎖国的政策により、技術革新等も後退を余儀なくされてしまいました。
1989年の革命により民主化はしたものの、先進国からは数十年遅れてしまったといわれてしまいました。自動車は、その技術力を示す「ものさし」ともいえ、この写真は’80年代まで製造されていたDACIA社(ダチア)の車です。
この車の新車価格は、28万円程度で買えたとか・・・聞いたことがありました
案の定、故障の多い車で、街の至る所でDACIAのボンネットを開け修理している姿をよく見かけました。ただ、部品も街のスーパーで売ってる!と笑い話になるくらい、構造的にはとてもシンプルなものだったようです。
しかも、この車、な・な・なんと・・・ホイールのナットが3つしかありません
普通は安全のため、軽自動車でも4つ、最近では乗用車でも5つナットだったりしています。
車の室内も懐かしい感じがします。ちょうど子どもの頃、昭和40年代に乗った車がこんな感じだったと思いました
スピードメーターの針などは、昔の自転車に付いていたスピードメーターの針のように、常にプルプル震えてるんです。←この様子、分かってもらえますかねぇ・・・。
ここで、このDACIA車に関する笑い話を1つ
車の鍵(キー)もお粗末なもので、DACIA車の鍵を3つ持っていれば、ほとんどのDACIA車の鍵を開けて乗ることができる・・・・・とまで、言われていました。
最近では、このDACIA社は、ルノーの傘下に入り、新興国向けの低価格車の製造輸出で頑張っているようです。
記事を読んでいただきありがとうございました
バナークリックして応援お願いします
にほんブログ村
最近のコメント