沢を登り山奥へ潜入! めざすは大栃の木
友人たちと、毎年恒例となっている、登山に行って来ました。
登山といっても、登山道など無く、沢伝いに山奥をめざす、一風変わった登山です。
めざす目的地は、その山奥にある、樹齢200年の、栃の木の巨木です。
このあたりは、浅間山や草津白根山からほど近い場所のため、溶岩による岩盤の地形が多くみられるところです。
沢を登ると、山肌に表れた岩盤が、いくつもの柱のように割れている場所があります。
これは、柱状節理(ちゅうじょうせつり)といって、溶岩がある方向をもって割れることをいい、今から200万年前頃できたと考えられています。
これらが、のちの地殻変動等によって、様々な方向を向いているのが見て取れます。
さらに沢を登ると、今度は、まるで雨樋(あまどい)のように、一枚の板で形作られた地形が現れます。
これは、石樋(いしどい)といって、地表付近で固まった溶岩を、長い年月をかけて、雨水などが浸食して形成されたものです。
ウエットスーツでもあれば、ウォータースライダーが楽しめそうな地形となっています。
さらに、山奥へと登っていくと、獣道らしき場所には、いろいろな動物の足跡が残っていたりします。
毎年、クマの足跡、イノシシが掘った穴、しかの糞、クマの爪あとなど、いろいろな自然が楽しめます。
この日は、指先がV字に割れた、二本爪の足跡が、くっきりと残っていました。
沢を登ること2時間
ようやく、目的地の、大栃の木に到着です。
この近くに、昭和の中頃までは、樹齢400年といわれる、この倍以上もある超巨大な大栃の木(通称:初代大栃の木)がありましたが、今では枯れて無くなり、近年まで残っていた、その大きな根の部分も、数年前にすっかり無くなってしまいました。
今では、推定樹齢200年、幹周りが6mの、通称2代目大栃の木が元気に育っています。
この付近には、このような大栃の木が何本も群生しています。
トチノキが伐り残される理由としては、トチの実の採取(救荒植物)や、ミツバチの蜜源としての活用などがあるとされています。
ことわざに、「トチを採る馬鹿、植える馬鹿」というのがあります。
トチの実は、アクが強く、食べるためには大変手間がかかります。普段はトチの実を食べませんが、食糧難の時には、何度となく人々を救ってきたそうです。緊急の場合に備えて、トチノキを伐ることを禁じた時代もあったそうです。しかし、実が採れるようになるまでに、三世代もの時間がかかることを表現しているそうです。
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なかなか厳しそうな登山ですね。
クマの足跡に爪あとな、なんか恐いんですけど~
台風が近づいていますね。お気をつけ下さい。
投稿: レオ母 | 2011年9月21日 (水) 00:01
レオ母さん、こんばんは。
おかげで、筋肉痛でした。
おまけに、夜には、脚がつって・・・
歳かなぁ・・・
台風の進路が気になります。
そちらは、台風一過でしょうか。
投稿: leoパパ | 2011年9月21日 (水) 00:08
leoぱぱさん
お疲れ様でした。
いつ行っても、それなりに登りごたえのある場所ですね。
投稿: Gulliver | 2011年9月22日 (木) 08:18
ガリバーさん、こんばんは。
今年も、お世話になりました。
ちょうどよい行程ですね。
ただ、今年は、膝にきました。
少し、体重オーバー気味なのが、原因かも
投稿: leoパパ | 2011年9月23日 (金) 00:28